最近はSF方面に戻ってきたらしい小林めぐみさんの最新作。
いいです。大好き。
主婦の日常から突然ハチャメチャSFなハプニング。最後は元の日常に戻って何事もなく終わるという。
まんがの
菫画報とかに近い展開。あちらは幻想風味、こちらはSF風味ですが。
ところで
バッドトリップさんでゼロヨンイチロクの旅を関連リンクとして取り上げていただきました。ありがとうございます。
そのバッドトリップさんで「食卓にビールを」に「女子高生がビールを飲むな」と激しくつっこんでおられました。
確かに私もいいのかなあとは思いましたが、そのことについて少し。
「大体、作中に於いてビールを飲まなきゃいけない必然性もないし」とのことですが、私としては少し違うと思いました。
日常>SF>日常というパターンのなかで最後日常に戻って「あービールがうまい」というのは「世はなべて事も無し」ということをあらわす一種の象徴だと思います。まあ別に日本酒でもテキーラでもおいしいご飯でも納豆でも何でもいいのでしょうが、それがこの作品ではビール。
むしろ必然性がないのは「主人公が女子高生である(つまり未成年)」という点だと思います。
だいたい「主婦で作家で16歳の女子高生(カリスマはおいとくとして)」というのは設定としてちょっとあれです。
これについては以下のような経緯があるみたいです。
- 富士見ファンタジアバトルロイヤル誌連載開始当初は別に女子高生という設定はなかった。
- ところがあるときから扉のあおりに「女子高生」という文句が突如として出てきた。
- 「食卓にビールを」の単行本が富士見ミステリーから出ることになった。(担当が富士ミスに異動になったから?)
- 富士ミスには主人公もしくはそれに準ずる存在が中高生と同年代であるべきだというレギュレーションというか傾向がある。
- 単行本に収録されているもののうち学校関連の話は全部書き下ろし。
- 連載分は内容がかなり主婦主婦している。パチンコ行ってるし。
- 小林めぐみさんがご自分のサイトの去年7月の日記で「ドラマガ紙上もっとも年食った(←失礼な)ヒロインが登場するこの話」といっていた。
という感じで、当初は普通に成人の主婦としてかかれていたものが何らかの理由で女子高生という設定を後付けしたようです。
連載誌は読んでなかったのであくまで伝聞ですけど。
おばさん(あくまで中高生から見てです!)が主人公じゃ売れないよ、とでも言われたのでしょうか。
実際学校編と主婦編では微妙に作風が違うので(当たり前)これは1冊の本にするよりもパラレルな世界として違う作品にしてしまった方がよかったような気もしますけど。
あと花嫁編は無くてもよかったような気が。富士ミスって事でそれっぽくしようと思ったのだろうけど。
富士見ミステリー文庫から出てることにたぶん意味はないですし、作者はミステリーという意識はこれっぽっちもないと思います。
富士見ミステリー文庫から出ている作品の半分くらいは全くミステリーじゃないものです。
謎レーベルです。
だいたい最近の富士見書房はかなり謎です。